# 表題 cron (crontab コマンド) の使い方 # # 履歴 # 1999-08-12 豊田英司 1. はじめに この文書は cron によって定期的にコマンドを実行する方法を解説する。 本来 crontab(1), crontab(5) を参照すれば要らないような物である。 内容は無保証である。 以下では cron が参照する実行予定表 (crontab(5)) のことを コマンド crontab(1) と混同しないように crontab 表と呼んでいる。 2. 設定手順 1. 環境変数 EDITOR に普段使っているテキストエディタ (たとえば vi) を 設定する。bash を使っているならば以下のコマンドを実行せよ。 $ export EDITOR=vi 2. -e オプションをつけて crontab コマンドを起動する。 $ crontab -e エディタが起動する。 3. あなたは crontab 表を編集している。最初は何も書いてない。 各行の最初の 5 欄は起動時刻指定、残りはコマンドである。 時刻指定はそれぞれ空白で区切られた整数値であり 分, 時, 日, 月, 曜日 をあらわす。0 または 7 が日曜日である。 それぞれの欄で '*' は無指定を意味する。 たとえば 30 8 * * * /usr/bin/foo と指定すれば毎日8時30分に foo が起動される。 3. crontab(1) のその他の使い方 $ crontab -l 自分の crontab 表を表示する $ crontab -r 自分の crontab 表を消す # crontab -u toyoda -e スーパーユーザが toyoda の crontab を編集する 4. 注意 cron に起動させるコマンドが出力を発生するものの場合、 ユーザにその内容のメールが送信される。 crontab コマンドはオプションをつけずに起動してはいけない。 もし起動してしまったら、Ctrl-C などで停止しよう。 -e オプションを付けない場合はエディタを起動するかわりに 標準入力を crontab 表として登録しようとする。 Ctrl-D で終了させてしまうと、既存の表は消えてしまう。